vol.11
いまどきのお墓事情。こんな時、どうする?
3/お墓以外の形で供養されたい・したい。
供養の仕方に従来の「墓」の形式こだわらず、新しい形を望む人が増えています。ただし、お墓は故人だけでなく残された遺族のものでもあります。家族や親族とよく相談して、どのように供養してほしいか、供養したいかを考えましょう。
〇散骨
「墓地、埋葬等に関する法律」には散骨の規定がありません。だからと言って、どこでどのように散骨してもいいというわけではありません。「節度を持って」行えばよいという法務省の見解はありますが、「節度」は人によって基準がことなります。また、散骨を禁止している自治体もあります。自分の判断だけで行うのではなく、必ず自治体や土地の所有者など、関係各所に確認を取ってから行いましょう。
穴に遺骨を骨つぼから出して納めます。穴の上に墓石は立てず、代わりに木を植えます。樹木葬墓地として許可された場所への埋葬のため、散骨とは異なります。
〇手元供養
遺骨を自宅に安置する方法です。「自宅供養」ともいいます。遺骨をそのまますべてを手元に置くのではなく、お墓や散骨、樹木葬などと併用して、遺骨の一部を小さな骨つぼやオブジェに納めて手元に残す人も多いようです。手元供養は亡くなった人を常に身近に感じることができる供養の方法ですが、故人と関係が薄くなった子孫にまであとを継がせるのか、あらかじめ考えておいた方がいいでしょう。
| こちらもあわせてご覧ください。 |
週刊葬送なび vol.09 お墓の視点から埋葬のカタチを考える
週刊葬送なび vol.23 墓じまいという考え方
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